小児歯科
子どもの虫歯は風林火山だから
対症療法ではなく原因療法
早期発見、早期治療では遅い、定期点検ではダメ
からだも心も健康に
こどものムシ歯には特徴があります。
こどものムシ歯はまるで「風林火山」
風のように進行がはやく、林のように静かで症状がわかりにくい。そして火のように多くの歯に発生し、動かない山のように取り除くのが大変困難です。だから、単に「けずってつめる」の治療では治っていません。小児歯科の専門的な対応が大切です。
MI(ミニマムインターベンション)
こどものムシ歯には、どうしても取り除かねばならない部分のみを削る、ミニマムインターベンションが適しています。痛みが少ない治療で歯の寿命も延ばします。
原因療法が重要
ムシ歯の原因をさがせ!
今までは穴があいたり腫れている、痛いなどの部分を、削ってつめるだけの対症療法でした。でも内科に行けば、熱や咳の原因に合わせた治療をしますよね。歯科治療も同じです。なぜそうなったのか?原因をとりのぞかなければ、小児期の虫歯は治りません。
定期点検より、ステージ別の定期健診
にんじんクラブ→キャロットジュニアくらぶ→キャロットくらぶ
ライフステージ別に目標を定めた取り組みで、「楽で効果的な長続きする健口づくり」をしていきましょう。当院ではゼロ才から9才までを対象とした「にんじんクラブ」で食生活の確立から歯みがきを習慣づけ、6才臼歯を守ります。10才から19才までのティーンエイジャーを対象とした「キャロットジュニアくらぶ」では本人の健康観と健康習慣を確立し、正しい歯並びを完成させ、歯周病の予防をします。
成人は「キャロットくらぶ」で歯周病の予防と治療をおこない、全身の健康寿命をのばせるように、8020を目標に定期健診をしています。
CAT21検査
ムシ歯菌が作り出す酸のに強さには個人差があります。CAT21検査の結果で将来のムシ歯予測ができます。当院でははじめての方と、毎回の定期健診で無料実施しています。検査は綿棒で歯の表面から歯垢をとり、砂糖の入った試験液でお口の中を再現します。
林小児歯科のシーラント
グラスアイオノマーというフッ素を配合した樹脂を使って歯の溝をうめ、フッ素の貯蔵庫として歯の成熟を助けながら、食べ物の停留時間を短くします。これは徐々にすり減るのでかけて角ができることがなく、水分にも強いのではえかけの一番あぶない時期に歯を守ることができます。
楽しく歯みがきをしましょう
本人用と、大人が行う仕上みがき用を用意します。本人用は短く太めでまっすぐで横幅は大きめ。仕上みがきはコンパクトなヘッドで細かく動かしやすい柄を選びます。みがいてあげる時は本人も大人も楽な姿勢で。よごれがわかるように透明なコップを2つ以上用意して歯ブラシを洗って「こんなにとれたよ」と見せてあげてください。歯と歯の間はフロスを使えば簡単です。まずは「慣れる」のが大切、楽しい雰囲気でみがきましょう。
歯の健康は全身の健康です。
健康=健口
歯に良い生活は、身体にも良い。定期点検ではなく定期健診をお忘れなく。健康なお口を育てて、ムシ歯も歯周病も先手必勝!
3倍噛むこと
消化に良く、生活習慣病を防ぎ、口の周りの機能を維持し、脳の活性化や表情筋を刺激するなど、たくさん大切な効用があるのに、現代の食物はやわらかく栄養も豊富すぎるものが食卓の大部分を占 めます。一口に何回噛んでいるか数えてみましょう。
妊婦さんへ
マイナス1歳からのむし歯予防
当院では妊婦さんに対し、以下のようなことができます。
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妊婦さんと胎児、乳児の歯の健康、口腔機能の理解を深めてもらう
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レーザー治療
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CAD/CAMセレック修理
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口腔機能訓練
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母親へのPMTC、清掃指導
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希望者に3DSができます
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口腔機能の発達をふまえた、離乳食の相談をします
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口腔機能を理解した、口腔ケアを指導します
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萌出直後の効果的なフッ素塗布を行います